ミンコタアイパイロット、ミンコタ部品販売の専門店EASTLAND MARINE Ltd.,Co.
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電圧別適正ケーブル径


適切なケーブル径の選択についてのページです。是非他店購入や中古艇付属品のアイパイロットを使用されている方も、このページとリンクにある一覧表を参考にして下さい!

何でも欲しい情報はインターネットで見つかる時代ですが、ミンコタの配線に関して調べると、誤った情報が非常に多いです。ここでは、「今まで使えているから大丈夫」「友人がこのケーブルで使っているから大丈夫」といった考えは一度捨てて頂き、プロショップ基準での考え方を是非理解し、快適なミンコタライフの一助として頂ける事を願います。

別ページにメーカー推奨値も掲載しておりますが、このページでは新たにEASTLAND MARINE推奨値として掲載します。計算ロジックはメーカーと同一なんですが、EASTLAND MARINEでは、1m単位で細かく表記したり、実用域電流値40A(メーカーでは機種別理論上最大電流値)で計算している点で若干数値や警告ラインが異なります。

アイパイロット搭載モーターに使用する必要なケーブル径を検討する際は下記を参考にして下さい。
電圧降下早見表40A想定

ケーブル径検討時の40Aは、ブレーカー遮断電流値とは異なりますので、ご注意下さい!!!
ブレーカーはボートの大きさ&形状と、お使いのミンコタアイパイロット搭載機種の組み合わせに合わせての選定が必要です。純正品60Aですと遮断値が大き過ぎる為、当店では故障電流に達する前に遮断出来る確率が高い仕様を30〜50Aの範囲でお勧めしております。
 

◆最初が肝心!!!


バッテリーは2〜3年位の周期で交換したり、消耗かな?と思った時点で交換されますが、ケーブルは、最初に艤装した後に定期的に交換する事は無く、ボートを乗り換えない限り、半永久的に使用される事が一般的であり、意外と重要視されず「テキトーに」入手して使用しているユーザー様が非常に多いです。

せっかくミンコタモーターを導入したならば、半永久的に使用するケーブルに関しては妥協せず、お使いのミンコタ機種に合わせ、十分な電圧が供給出来る様、配線全長に応じたケーブル径を検討する事が重要です。

そしてもう1つ大事な事が有ります。1本のケーブルには、必ず2箇所の末端(つまり先端)が有ります。せっかく最高峰のAncor社製マリンケーブルであっても浸水させてしまっては、一般ケーブル以下の能力となり、電圧低下が発生してしまいます。

圧着工具はホームセンターでも通販でも簡単に入手可能ですし、お客様側でも圧着端子のサイズなどをしっかり選択出来れば圧着は可能です。問題は防水加工です。「知り合いに電気屋がいる」といったケースもよく聞きますが、恐らく住宅設備や機械関連などを専門にしている場合が殆どであり、圧着加工には精通していても、完全防水に関しては経験が無い場合も多いかと思います。

ケーブルのビニール被覆の内部には電線がぎっしり詰まっおり両端に末端が有ります。正しい末端処理(防水処理)がされていなければ、海水の打ち込み、湿気や結露、船艇時の水道水など、1滴でも末端処理不備箇所に触れれば、たちまち奥深くまで浸透します。これを毛細管現象と呼び、植物の茎が水分を吸い上げるロジックと同じです。

ミンコタのロワユニットに浸水すると、ブラシ部分のケーブルから海水を吸い上げて、なんと、シャフト内ケーブルが海水を吸い上げ、アイパイロットヘッドユニット内でコイルコード(螺旋ケーブル)との接続部分迄海水が上がって来ます。まさにケーブルが、植物の茎と同じ状態となってしまうんです!

配線長に応じた太さと、正しい圧着加工と防水処理が重要という事だけは、何となくわかって頂けましたでしょうか?
 

◆12V機が最も太いケーブルが必要ってどういう事?!


「12Vだから8sqで大丈夫ですよね?」
「ミンコタ本体の電源ケーブルは5.5sqなので、8sqを用意すれば十分ですよね?」
こんな質問は毎月沢山頂きます。

いいえ、いいえ、まるで違います!
同じ配線距離であれば、12V機が一番太いケーブルが必要となり、36V機が一番細いケーブルが必要となります。

配線距離に応じて降下する電圧値の計算では、実は12V、24V、36Vは関係有りません。つまり、計算式に電圧は使用しません。もう既に訳わからないですよね? 大丈夫です。うちの猫でも解る様に次項で説明させて頂きます。

 

◆降下電圧(V)を計算する際の3要素


降下する電圧(V)を計算する為には、次の3つのみです。なんと、使用する機器の電圧は関係無いんです。
1)配線の長さ(L)
2)想定電流値(A)(EASTLAND MARINEでは40Aを想定)
3)配線の太さ(JIS規格:5.5sq、8.0sq、14sq、22sq、38sqなど)

電圧降下計算式 : V=(35.6×L×A)÷(1000×sq)

例:長さ6m、想定電流値40A、配線太さ8sqの場合
 (35.6×6m×40A)÷(1000×8sq)=8544÷8000=1.068V(→以後1.07Vとします)

6mの配線で8sqだと仮定すると1.07Vも低下するんです!
12V×40Aを流しても1.07V低下しますし、24V×40Aを流しても1.07V低下します。36V×40Aを流しても1.07V低下します。誤植では有りません。全て1.07V低下が正しいです。

勘の鋭い方ならばココで気が付くかもしれません。(大丈夫です。ウチの猫もまだココ迄では理解出来ません)
 

◆12V機種が最も太いケーブルが必要な理由


12Vのディープサイクルバッテリーは、充電完了時で12.8V前後が目安となりますので、1バッテリー当たり12.8Vと仮定して計算します。同様に複数のバッテリーが直列繋ぎされたシステムの場合、下記の様な電圧になります。(実際は個々のバッテリーの個体差が有ります)

(A)充電完了時電圧
12Vシステムの場合の充電完了時電圧 : 12.8V
24Vシステムの場合の充電完了時電圧 : 25.6V
36Vシステムの場合の充電完了時電圧 : 38.4V

アイパイロット運用でモーター動作中も最低限維持すべきバッテリー理想電圧の目安を+0.5V想定で下記と仮定します。実際は24Vの場合で25V機種以上、36V機種の場合で。37.5V以上を維持出来るとより安心です。

(B)モーター動作中の最低維持必要電圧
12Vアイパイロット搭載機種 : 12.5V以上
24Vアイパイロット搭載機種 : 24.5V以上
36Vアイパイロット搭載機種 : 36.5V以上

電圧計算をした場合、例えば、8sq×6mで、理論上1.07V低下となりおます。8sqケーブルをこれくらいの距離で使用してしまっている方は多いですよね?(降下電圧一覧表はコチラ

・12V機にとっての1.07V低下は大問題です
 12.8V-1.07V=11.73V →12.5Vを下回る

・24V機にとっての1.07V低下は何とか使用出来るレベルです
 25.6V-1.07V=24.53V →24.5Vを上回る

・36V機にとっての1.07V低下はほぼ気にしなくて良いレベルです
 38.4V-1.07V=37.33V →36.5Vを上回る

実際に深く考えず、入手し易く安価な8sqを用意される方が多いので、8sq×6mの場合の計算例を使用した「12V機が最も太いケーブルが必要となる理由」となります。うちの猫もやっと理解した様でニャーニャー鳴いております。

ケーブルに電気が流れる以上、距離に比例して電圧低下は絶対に発生します。重要なのは、いかにそれを少なく出来るかという事です。これを3%低下許容や、5%低下許容にて、ミンコタ専用電源に適したケーブルを選定して下さい。

理想を目指したいが、お金が無い!っていう場合は、ミンコタメイン配線区間は3%低下許容とし頂き、オルタネーターからの追い充電区間は5%低下許容として頂くのも手かと思います。

オルタネーター給電チャージャー区間は、メインバッテリーからミンコタバッテリー付近迄を12Vで配線する為、あまり細くしてしまうと充電系統での電圧低下が発生します。この場合、ケーブル径を計算する場合は、12Vチャージャーで15A程度(計算は12V)、24Vチャージャーで30A(計算は12V)、36Vチャージャで40Aを想定電流値として下さい。このミンコタ用バッテリー迄の区間は12Vとなりますから、誤って24Vや36Vで計算しない様、ご注意下さい。

適正ケーブル検討一覧表は下記にてご確認頂けます。適正な太さのケーブルに、防水処理もしっかり行い、半永久的にトラブルフリーなミンコタ運用を目指しましょう!

【重要】ミンコタユーザー全員に参考にして欲しい適正ケーブル径一覧表
【超重要】電圧降下早見表40A想定 - EASTLAND MARINE



以下、番外編です。
 

◆想定問答1:ミンコタ側とバッテリー側の電圧を測ったけど同じでした!


「ミンコタ用バッテリーの電圧と、電源プラグの電圧を測ったけど、電圧低下しておらず、ほぼ同じ電圧でした」
こんな回答も頻繁に頂きます。

当たり前です!!!

電圧降下はいつ発生するかというと、電流が沢山流れた時に発生します。

つまり、計算する際の想定電流値として当社が仮に想定した40Aが流れた際に電圧の差異が発生します。従って、次回ボート置き場に行った際に、バッテリーと電源プラグの電圧を計測しても同じかせいぜい異なっても0.05〜0.1Aの差となります。

「バッテリー電圧も測ったし、電源プラグ側の電圧も測ったけど正常でした」
という報告が結構多いんですが、当たり前です。無負荷では殆ど電圧低下しません。電流が流れておりませんので。ここで電圧が0.5Vでも低下していたら、恐らく配線が完全に浸水してミンコタは使用出来ません。40A流れたら煙が出るかもしれません。
 

◆想定問答2:結局ミンコタ電源ケーブルがAWG10(5sq相当)だから意味無いじゃん!


ホースで水道水を放水する場合、十分な水圧があれば、太いホースで沢山の水を高速放水可能です。途中から細いホースを接続した場合、少しの径減少であれば勢いを増す程度ですが、ある程度の口径迄落としてしまうと、放水量が急に落ちしてしまいます。

電気の場合は異なります!

イメージとしては、
「暖かい料理を出来るだけ暖かいままテーブルへ届ける」
です。

配線長を仮定します。
・船体側配線(船内配線)がAWG4(21sq相当)×7m
・ミンコタ本体付随の電源ケーブルAWG10(5sq相当)×1.2m

この場合、7mの区間でいかに電圧を低下させないで(料理を冷まさないで)ミンコタへ(テーブル横へ)届けるイメージであり、そこからミンコタ本体へ届く迄の電圧低下(料理がお客さんの口に入る迄の温度低下)は無視します。厳密には当然ミンコタ電源ケーブルもより太くすれば、たった1.2m区間でも極僅かな電圧低下は確かに防げますが、前掲の水道水ホースの様に大きなダメージがある訳ではありません。

この120?ケーブルを無駄に太くすると、その他大人の事情が発生し、ノーマルのAWG10の方が都合が良いのです。

理由1:コントロールボードへの接続が太い口径に対応不可な為。(8sqはギリギリ可)
理由2:コントロールボードへ挿し込める圧着端子がJIS規格5.5sq用迄しか一般入手困難な為。
理由3:電源プラグのオスプラグ側の多くは5.5〜8.0sq迄しか対応不可である為。(メス側=船側は対応可)?


これらの内容をご購入ショップやボート屋さんに突っ込んじゃダメですよ。ボート屋さん、マリーナさんは、ボート全体のプロフェッショナルです。マリンショップはマリン用品全般のプロフェッショナルです。ミンコタ専門業者では無いですし、電圧低下を主な弱点として機器は、ボート用品ではあまり有りませんので無理も有りません。

「前に依頼した配線が細過ぎるじゃないか!」
「何で8sqで配線したんですか? ミンコタは電圧降下考えないとダメですよ」

こんな事絶対に言ってはいけません。皆様プライドをもってお仕事されてますので、そんな事言われたら「そうでしたか! 知りませんでした!」なんてなかなか言わないのが普通です。せいぜい「うちじゃ10年以上、XX艇以上、この配線で施工して皆使ってる」などの回答となります。

EASTLAND MARINEはミンコタ専門の会社なのでこの様な事をお伝えしている次第です。是非、ミンコタ関連は当社へお任せ下さい!



以上、電圧降下を検討するお役に立てればと思いページ作成しました。少しでも電気の理解が高まれば嬉しいです。
 


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